「寂しさ」と、人に利用されることについて
2月 8th, 2009
困って泣いても、問題は解決するまで目の前に存在し続けるんですよね。僕が誰かに何もしてあげられないのと同じ意味で、誰も何もしてくれないし、弱点晒せば攻撃されても不思議ではないと思う。「寂しさ」を抱えている人は、「寂しさ」につけこんで人を利用する人が存在することを知ることと、自分の抱えた「寂しさ」というコンテナの中に何が入っているのか言語化して理解しておくと、人にくいものにされるリスクを軽減できるのではないかなぁ。
今もそんな手口があるか分からないけれど、話し相手の欲しいお年寄り相手に訪問販売して高い物を売りつける人がいたり、家出した女の子を見つけて食いものにする人がいる。これ、手口はどちらも人の「寂しさ」につけこんでいると思う。
「誰だって寂しいよ」「人はみな孤独だよ」って言っても、たぶん「寂しい」人は寂しいままだろうし、「寂しい」と心の中で連呼し続けても、寂しいままだと思う。
「寂しさ」の中身が、「はかなさ」なのか「孤独」なのか「死に結びつく何か」なのか、あるいは別の何かなのか知らないけれど、同じ「寂しい」って言葉でも、その言葉のコンテナの中に入っている「寂しさ」の種類は千差万別だと思う。
言語化する作業は、自分の内側をのぞき込む作業だから、調子悪くなる人もいるかもしれない。なら、「今、自分は寂しい(あるいは心細い)気持ちを抱えている」と、その心の状態にラベルを貼って、「未対応のセキュリティホールが1つあるから、クラックされないように気をつけよう」と自覚するだけで、何も対策しないよりはだいぶマシになると思う。
家族や知人が、口癖の「疲れた」みたいに、「寂しい」ともらすようになったら、黙らせる言葉を使わずに、「人はみな孤独だ」と伝えずに、「なぜ寂しい」のかを探す手伝いができたらいいなぁ。「世の中思い通りにならない」って内容が、「寂しい」って言葉のコンテナの中に入っていてもいいから、なぜその人がそうつぶやくようになったのか(相手が嫌がらなければ)聞くことができたらいいと思う。
対応できる問題なら寂しくないようにすればいいし、どうにもならない問題だったら、自分もしくは家族や知人が痛みを抱えていることを理解し、そこが弱点になって、食いものにされるリスクがあることに注意したい。
もっとも、「寂しさ」は一例でしかなくて、「人を食いものにする」際に使われるセキュリティホール・弱点は、きっと無数に存在するのだと思う。
無数に存在するかもしれないけれど、「言葉のコンテナ」の中身を把握したり、自分の弱点を知っておくと、人に利用されて、自分の時間を不本意な形で失うリスクを減らせるのかもしれない。
エンデは、「虚無」や「時間どろぼう」を物語に登場させたけれど、現代社会を彼が見たら、どんなふうに描くのだろう。
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